クロッキー帳の紙質が変わった(号泣)
ショックすぎて今回は長文になりました。よろしければお付き合いのほど…(´Д⊂グスン
私が子供の頃から愛用しているマルマンのクロッキー帳。
鉛筆のノリ、描き味、紙厚、色、どれをとっても私にとっては神アイテムってくらいのお気に入りで、私の人生には無くてはならない、これ以外の紙なんてありえない、と思うほど大好きな紙です。
それが……その神紙が……生涯の伴侶とさえ思って愛していた紙の紙質が、すっかり様変わりしてしまいました…。
紙の表面のざらざら感が減ってすべすべした質感になり、紙の厚さも少し分厚くなって、下に敷いた鉛筆ラフが透けにくくなったんです。それはまるでコピー用紙のよう質感……はっきりいって別物です。
ン十年使い続けてきた長寿商品が、今になって仕様変更されるとか悲劇です。ショックで目の前が真っ暗になり、とりあえず半泣きでマルマンさんに問い合わせてみました。すると…
マルマンさん「何も変えておりませんが」
え?
マ「仕様変更もリニューアルもしておりません」
え、ええ?
私「そ、そんなはずは…質感も厚みもあきらかに違うんですが…」
マ「いや…ずっと同じスペックで、特に何も変えてないですね…えー、じゃあとりあえず製造の方に確認とってみます」
……この時点で私、少し自信をなくしました(笑)
もしや変わったと思ったのは私の気のせい?と。
いやいや、絶対気のせいちゃう!いつもと全然ちがうし!と気を取り直し、連絡待ち。
数時間後。
マ「…すみません、ご指摘どおりでした。以前の紙より平滑(ザラ感が少ない)になっております」
私「やはり…(勘違いじゃなくてちょっとホッ)」
マ「それで、その原因なのですが、実は製造機械が新しくなりまして。その影響で、以前の古い機械で製造したものとは違うものになってしまったようです」
私「機械の違いですか!」
マ「紙のスペックは以前と同じなんです。ただ、新しい機械の個性といいますか…同じようには仕上がらなかったようで…」
予想外でした。てっきり、“客にとっては改悪でしかないのにメーカーが良かれと思ってやった品質改良”か、“原材料高騰とかでコスト削減の為に仕方なく品質を落とした”、かのどちらかだと思ってたので。
私「じゃあ、もうあの質感は二度と戻ってこないんでしょうか…」
マ「機械の調整で近づけていくことになるかと…努力します」
話を聞いていて何だか、『名うての職人が亡くなり、弟子が後を継いだけど、やっぱり先代の仕事には遠く及ばない』みたいなイメージが浮かびました。
引退した機械は、長い間良い仕事をしてくれてたんやなぁ…。
このあと、いかに前の紙がすばらしかったかを熱く語り、できるだけあれに近づけてほしいという要望を伝えて電話を切りました。
原因がわかってスッキリはしましたが…うぅ…やはりものすごく、とてつもなくショックが大きいです…今も立ち直れてません;;
でももう古い機械はないし、あとは「機械の調整で頑張る」と言ってくださったマルマンさんの技術に期待をかけるしかありません(でもまあ無理だろうな…)。
しかし、ひとつ気になったのは、触って一発でわかるほど紙質が変わったのに、マルマンさんの社内でそれが周知されていなかったこと。
これって、会社的には「以前と変わらぬ品質で提供できている」と思ってるってことですよね?
客から苦情や要望などが何もなければ、品質がかなり変わっても気づかれずに作り続けられていくと…
「商品の改善を期待するならメーカーに直接声を届けなさい」と以前誰かに言われたことを思い出しました。要望が通る可能性は低くても、何も言わないとメーカーは「問題なし」と判断するからと。
なので、きっと私のように、紙質が変わってガッカリしてる人はそれなりにいると思うので、そういう人は是非マルマンさんに声を届けてほしいなぁ。
数が多ければ、改善される確率も上がるかもしれませんからね…。
ちなみに、製造機械が変わったのは、2011年7〜8月頃だそうです。
「えっ、3年も前に変わってるのにアンタ今まで気付かんかったの??」て思われるかもしれませんが、私は大量買い溜め派なので、新商品を手にするまでにはかなりのタイムラグがあったんです(;´∀`) 今となっては、もっと買い溜めしておけばよかったと後悔の嵐ですが…。
以上、愛妻とも言うべき紙が変わってしまって大ダメージを受けたイラストレーターの嘆きでした。ご清聴ありがとうございました。
2014/12/25