皆既日食の時の地上の風景
2009年7月22日、宇宙ファンとしては待ちに待った皆既日食でしたが、大阪はあいにくの厚〜い雲におおわれ、日食どころか太陽さえ見えずに残念な結果となりました…。
が、対して南部の方はすごかった!
NHKのライブ映像を見てたんですけど、硫黄島と、太平洋上の船から見える景色はすっごく幻想的でぞくぞくしました。
とくに、皆既日食中の「地上の風景」。
私、日食中の「太陽そのものの映像」は今まで腐るほど見てるんですが、皆既日食が起きている最中の「地上の風景」は見たことがなかったんです。
夜みたいに暗くなるらしい、とは聞いていても、実際どのくらい暗くなるのか、辺りの景色はどんな風に見えるのかなど、話を聞くだけではピンと来ず、ずっと気になってました。
だから、NHKが一時間半も枠をとってライブ中継すると知り、小躍りしましたよ。そんなに長かったらきっと地上も映すよな!?って。
正直、ダイヤモンドリングもプロミネンスもコロナもどうでもいい。
見たいのはただひとつ、地上がどんな景色か!
ところが……中継が始まってがっかり……。
屋久島からの映像、だんだん景色が暗くなり始め、どんどん宵闇のようになり、森の木々が黒いシルエットになって、さあいよいよ皆既日食!という段になって、NHK、あろうことか「超」高感度カメラに切り替えよった…。
アホかー!「超」高感度カメラなんか使ったら、暗いどころかむしろ明るいやん! なんでもかんでも見えりゃいいってもんじゃない。見えないことに感動するんやんかー!
映像はまるで普通の曇り空……うれしくなさすぎる(T T)
もうテレビ消そうかと思いましたよ。
でも、消さなくて良かった。
後半でNHKさん巻き返してくれました!
硫黄島と海上からの映像は、まさしく私が待ち望んだもの。
黒い太陽の下にある、地上海上の風景がしっかりと映し出されましたー!
水平線が360度夕焼け
太陽が真上にあるのに辺りは宵闇
世界から光が失せていく感じ……ああ
あんな幻想的な風景があるんですねえ。ええモン見た〜。
欲を言えば、太陽の映像を画面隅にワイプで出しておいて、地上の景色と同時に見せてほしかった気もしますが、それはまあいいや、充分大満足しましたから♪
そうそう、太平洋に繰り出した船の船長さんにも感謝。
きれいに晴れるポイントを見つけ出すのに、ものすごく腐心されたそうです。あの海での映像が撮れたのは、あの船長さんのおかげと言っても過言じゃありません。乗船できた人たちは最高の幸せ者や〜!
2009/07/22
下の動画は国立天文台が提供してくれているリンクフリーの動画です。
私がNHKで見た感動のシーンは残念ながらカットされてるのですが、おおよその雰囲気は思い出せます。あの中継、販売してくれないかなNHKさん。
◆ 国立天文台:2009年7月22日皆既日食の情報
◆ Masafumi OE’s web space:2009年7月22日 硫黄島皆既日食中継について